福島子どもプロジェクトinオーストラリア 出発前オリエンテーション①

普段は年に1、2度しか雪が降らないという浜通りですが、この冬は何度も白く覆われています。

そんな2月末の南相馬市鹿島区で、「福島子どもプロジェクト2013春inオーストラリア」の参加者を集め、第一回目の出発前オリエンテーションを実施しました。学校や部活が終わった金曜日の夕方6時からの2時間半という長い時間でしたが、お互いの名前を覚えたり、オーストラリアの地理や自然について学んだり、もちろん英語の練習しながらあっという間に過ぎました。東京から南相馬への道のりの様子を交えてお伝えします。

東京から東北新幹線で90分、

福島駅に着くと雛飾りが出迎えてくれました。

そこから車で2時間、川俣町や飯舘村を通る山道を通って、沿岸部に位置する南相馬市に着きます。

空が夕焼けに染まるのを見届けて、17時から会場の準備をして、18時にはみんなが集まり、開始です。この日は、同行することが決まった南相馬こどものつばさの岩崎由加里さんも参加してくれました。ご自身もかつてホームステイをしたことがある由加里さんは、ぜひ積極的な姿勢をもって参加しリーダーシップを培って欲しい、との期待を中学生に寄せてくださっています。

オリエンテーションの最初の課題は、お互いに知り合うことと、名前を覚えること。一緒にオーストラリアに向かう仲間たちと、まずは無言でコミュニケーション。「言葉を発さずに、身長順に並んでください」という指示のもと、身振り手振りや顔の表情をふんだんに使って、きれいに一列に並んだ様子が、次の写真です。

名前を覚えたり自己紹介をしたり、あっという間に最初の一時間が過ぎました。気がつけば緊張した雰囲気も吹き飛び、休憩時間は元気におしゃべりをしていました。

休憩の後はオーストラリアについて学ぶ時間。まず、大きめの紙に「オーストラリアを描いてください」というと、「福島県を描けばいいんだよね!」との声。そうです、福島県とオーストラリアは形が多少にています。みなさん、知っていましたか?

さて、中学生が描いたオーストラリアは、というと、横長のでこぼこした四角、といったところでしょうか。1人だけが、タスマニア島を描いていました。見てすぐにわかっても、いざ自分で描いてみるというのは意外と難しいものです。

続いて、「では、メルボルンを地図に書き込んでください」というと、さすがにみんな正解。そして、飛行機を乗り換えるシドニーは?サーフィンができるところは?スキーができるところは?・・・と質問を続け、オーストラリアの地理をおさらいしました。また、先住民が何と呼ばれているか、なぜオーストラリアで英語が話されているのか、カンガルーのような独特な動物がいるのはなぜか、などもみんなで話し合いました。おまけとして、オーストラリアでよく耳にする英語のフレーズ(”Cheers”など)も少し紹介しました。

もう一度休憩をはさんで、最後は、今回のプログラムの目的でもある「持続可能な社会」についてアイディアをだしてもらいました。が、どうやら2年生は学校で習っていたらしく色々発言しますが、1年生は困った顔。少し視点を変えて、「環境にやさしい・やさしくない」ということについて先にアイディアを出してみました。みんなが持っているアイディアをもとに、これから学んでいきましょう!

その夜おそく南相馬ではまた雪が舞い、翌朝は町がうっすらと白く覆われていました。春が待ち遠しいですね。出発まで、ちょうど1ヶ月です!

 

◆ご支援のお願い
「福島子どもプロジェクト2013・春」の実現のため、募金の呼びかけを行っています。目標金額は200万円です。皆様のご協力をお願い申し上げます。

◇郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841  ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「フクシマ」とご記入ください

◇銀行口座
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) : 当座0488841
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「フクシマ」とお書きください ⇒ 例)「フクシマ ヤマダタロウ」
※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください

※「福島子どもプロジェクト」は、NGOピースボートと一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターが共同で実施しています。

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