【10日目】スマトラ沖地震の経験を聞く、現地子どもたちとの交流(1)

〜スリランカ3日目 津波被災者の青年・子どもと交流〜

泣いても笑っても本日がスリランカ最終日。同時に本プロジェクトの最終日でもあります。
子どもたちもなんとなくですが、そのことには気付いている模様。
残りわずかな時間を精一杯悔いのないように過ごそうとしています。


最終日は現地の子どもたちと津波被災者の青年たちと交流します。
向かった先は森の中にあるコテージ。


そこで待っていたのは現地の子どもたちでした!
日本の子どもたちを見ると嬉しそうに駆け寄ってきて花の首飾りをプレゼントしてくれます。


心温まる招待を受け、みんなでコテージの中へ。


更にリアルココナッツジュースまでいただきました。
嬉しそうに飲む子。不思議そうに見る子。様々です。


2004年12月。インドネシア・スマトラ島沖大地震の影響により発生した津波は
ここスリランカを襲い、約4万人もの死者・行方不明者を出しました。
今、子どもたちが立っているこの場所も、同じく津波の被害にあった場所なのです。


「同じ被災者だから」なんて簡単に綺麗な言葉だけでくくることなんて絶対に出来ません。
そこには僕らには計り知れない深い傷や悲しみがそれぞれあるからだと思います。
ただ一方で、もしかするとですが、彼ら彼女らでしか分かち合えないものもあるのかもしれません。

今までお兄さんお姉さんにお世話になっていた子どもたち。
今日だけはちょっぴり逆の立場になっています。
膝をついて、相手の視線に立ち、

軽いアイスブレーキングをします。(緊張をほぐしあいます)


そして、当時の津波の被害を実際に被った青年二人の話しを聞きます。


子どもたちの真剣な眼差し。
それらを上手く表現する言葉をここには記しきれません。

真剣に話しを聞いた後は少しだけブレイクタイム。
自然を愛するがごとく、森の中ではしゃぎます。


そして次のアクティビティがスタート。
福島の子、スリランカの子、ともに見つめるその先には

アートの先生が描く作品があります。

一人一人、自由に一枚の紙に、クレヨンの色彩をおとしこみ

それらに目と鼻と口の穴をあけ
ハイ、ポーズ。


スリランカの伝統的なお面作りです。

国が違えば文化も歴史も違う。
そしてそれは描く絵一つ一つをとっても違うこと。
そんなことを自然と教えてくれるようなワークショップです。


お面作りの後は、自由に異文化交流。

さすが福島キッズ。
自分たちの文化を紹介するおもちゃをたくさん持ってきているではありませんか!
これにはスリランカの子どもたちも大興奮!
一緒になって遊びます。

こちらは折り紙。

現地の女の子に大人気。


日本の子どもたち真剣に折り方を教えます。


言葉は通じないけど手振り身振りで
同じものを作っていきます。

そして見事に折り鶴が完成!
こういうのって、シンプルですが、心が通じ合えてとても嬉しいんですよね!

さぁ、お待ちかね!お昼ご飯タイム!
慣れ親しんだスリランカ料理です!

大きな葉っぱをお皿にかえて

みんなでもぐもぐ。
スプーンで食べるもの。手で食べるもの。
象徴的な一枚です。

時間の許す限り交流は続きます。

ペンと紙をとりだして、日本の子どもたちの名前をシンハラ語で書いてもらいます。
見たこともない文字は神秘的なものにすら見えてきます。

それは逆の立場でも同じこと。
スリランカの子どもたちの名前を日本語で書いてあげると
そりゃぁ、もう、大人気!
「私も!」「僕も!」と大行列!
日本の子どもたちもこんなに大好評になるとは思ってもおらず、ちょっと自慢げ。

さぁ、交流も終盤です。
串に刺したマシュマロに群がる子どもたち。

キャンプファイヤーです!
灼熱の中というのがミソですが。

そして今日という記念日を

植林という形で残します。
また、いつの日か、この木が大きくなる頃にでも
再会をという約束を込め・・・

お別れの時。
子どもたち、ミサンガをプレゼントしてもらいました。

シンハラ語で御礼
「ストゥティー!」


最後は先日から練習していた合唱をプレゼント!


しっかりと結ばれたお互いの気持ち。
遠い国スリランカ。
訪れるまでは未知の国だったけれども
そこには気持ちを共有できる大切な仲間ができました。

絶対に忘れることの出来ない
かけがえのない一日です。

(2)へつづく

 

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