過去プロジェクトに参加した子どもたち、その後日談です。

2014年1月31日-2月2日、南相馬市、福島氏、喜多方市と福島県内3地域を会場に、「コミュニティパワー国際会議2014in福島」(主催:環境エネルギー政策研究所)が開催されました。地域に根ざした自然エネルギーの普及に取り組むゲストが集まったこの国際会議に、なんと「福島子どもプロジェクト2013・春」の中学生5人も参加。オーストラリアでの体験談を語りました。

 

会議に集まったのは、ドイツやデンマークなど6カ国12名のゲストとのべ650人の参加者。昨春に「福島子どもプロジェクト2013・春」を受け入れを担ってくれたオーストラリア初の市民風車「ヘップバーン・ウインド」のタリン・レーンさんらも招待されたことがきっかけで、今回の子どもたちに声がかかったそうです。


(「ヘップバーン・ウインド」を訪問した子どもたち、2013年3月)

 

会議で発表した5人のコメント、一部ですがご紹介します。

 

「事故までは原発が安全だと思っていました。二酸化炭素もでないし、自然に優しいと思っていました。でも原発事故が起きてこんなことでいいのかなと疑問に思いました。オーストラリアで風力発電所を訪れて、原発よりも安全なので、ぜったいに風力発電の方が良いと思いました。騒音が気になるんじゃないかと思っていましたが、思っていたよりも静かでした。南相馬ではあまり自然エネルギーのことは聞かないので、もっとみんなに関心を持ってほしいと思っています」
(石橋尚美さん、原町第一中学校2年生)

 

「震災までは原発のことを知りませんでした。事故が起きてはじめて知って、原発なんていらないんじゃないかなと思うようになりました。他のものでも発電はできるからです。原発を建てる土地があるなら風力発電を建てることができるはずです。放射能の影響でみんなが町を離れてしまうようなことはまた起きてほしくないので、時間をかけて原発をなくし、自然エネルギーを増やしてほしいと思います」
(後藤明音さん、原町第一中学校2年生)

 

「オーストラリアで印象に残っているのはコミュニティの大切さです。風力発電所だけではなくいろいろな場所でコミュニティという言葉が出てきたので、オーストラリアには結構広まっているのかなと思いました。日本でもコミュニティをキーワードに自然エネルギーが広がり始めていることを知りました。日本に住んでいる人みんなが関わる問題なので、大企業や政府に任せるのではなく、自分の問題として関心を持ってほしいと思っています。自然エネルギーがどんどん増えて、日本がクリーンな国になってほしいと思います」
(菅野紗也さん、鹿島中学校3年生)

 

「南相馬市でも、オーストラリアの市民風車のような取り組みを進めてほしいと思います。オーストラリアではその地域の市民が協力しあってつくりました。ぼくは、みんなで協力してあんなに大きなものをつくりあげたことが素晴らしいと思いました。こういったことを南相馬市でも活用できればより素晴らしい町になると思います。オーストラリアのように、地域のみんなが持続可能な社会にするために力を合わせていくことが大切だと考えました」
(紺野雄太郎さん、原町第一中学校2年生)

 

「福島には、山や海などたくさんの自然があります。そうしたエネルギーをどれだけ有効に活用できるかが大事です。私は、震災が起きたとき小学校6年生でした。あと数日で卒業し、みんなで同じ中学校に通う予定でした。しかし原発が爆発し、友達はバラバラになり、今は家に帰ることができません。とても悲しかったです。そのように悲しい思いをする子どもたちを、減らしていきたいと思います。今回(プロジェクトに)参加したことで、たくさんの知識を得ることができました。それを多くの人に伝え、私は福島の将来を担うひとりになれたらいいなと思っています」
(天尾水樹さん、小高中学校3年生)

 

会議最終日に採択された福島コミュニティパワー宣言には、「福島はいま、再生可能エネルギーを携えて、始まりの土地になろうとしている。そして、福島が率先して変化を起こすことで、日本各地が変わり、世界が大きく変わってゆくにちがいない」とあります。単に自然エネルギーの普及をめざすだけではなく、新しい未来を世界が一緒に創っていこうという決意が感じられます。

自然エネルギーを中心とした持続可能な世界が実現するには、まだ息の長い努力が必要だと思います。それでも、いましっかりと私たちが動き出せば、その未来への一歩は彼らや彼女たちが引き継いでくれるはずです。

 

 

そして、もうひとつ。

FTVジュニアオーケストラの高校生たちの話。プロジェクト後に行ったコンサートがきっかけで、この3月末からセルビアでの演奏が決まったそうです。滞在中、現地音楽学校の子どもたちとコンサート開催ほか、白血病の子どもたち、難民キャンプも訪問予定。渡航メンバー13名のうち、3人は「福島子どもプロジェクト2012・夏」のメンバーです。自分たちの経験を生かし、リーダーとして仲間の旅の準備をサポートしているそうです。

 

嬉しいですね。
子どもたちの可能性を最大限に引き出すのが、このプロジェクトの役目。

2014・春のプロジェクトも頑張ります!

 

2 Responses to 過去プロジェクトに参加した子どもたち、その後日談です。
  1. […] になっていますが、活動を広げていくには、やはり多くの女性が関わることが大事ですね。 2013年3月にヘップバーン市民風車を訪問した南相馬の子どもたち(写真:ふくしま支援ブログ) […]

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