- 東京海上日動火災保険では日ごろからどのようなCSR活動に取り組んでいますか?
- 東京海上日動火災保険では、「安心・安全をお届けする」「地球を守る」「人を支える」というサステナビリティ主要テーマに沿って取り組んでいます。特に子ども達に対する教育・啓発には力を入れており、東日本大震災大震災の経験をもとに開発した「ぼうさい授業 地震津波編」には、これまでに約4.5万人の子どもたちが参加してくれています。また2020年度は「ぼうさい授業 水害度災害編」もスタートしました。
- PBVを知ったきっかけを教えてください
- 東日本大震災で本業の保険金をお届けするための被災地訪問を繰り返す中、ボランティアとしても被災地支援をしたいと思っていたときに、現地の窓口となってくださったのがPBVさんでした。当時、PBVさんは多くの団体ボランティアの受け入れをしており、当社も大変お世話になりました。
- 研修を依頼するにあたり抱えていた課題は何ですか?
- この研修は2018年の11月に依頼しています。ちょうど平成30年7月豪雨(西日本豪雨)の後でした。当社では、社員のボランティア延べ参加率100%を目標としていることから、ボランティアへの意欲が高い社員が多いのですが、知識がないまま被災地に行くことで迷惑をかけてしまうかもと踏み出せない社員も多く、「基本を学べる研修があれば」との声がありました。
- PBVに研修を依頼したきっかけを教えてください
- 「自助」「共助」「公助」という言葉が浸透し始めたころで、自分が支援する側だけではなく、自分が被災者になってしまった場合も想定した自助、共助も含め社員に学んでほしいと思っていました。
災害支援のプロから話を聞くことで受講者がより理解を得られるのではと思い、東日本大震災から関わりのあったPBVにさんにご相談し、まずは東京勤務のサステナビリティ推進役のキーパーソンを対象とした研修を企画しました。 - 研修内容はニーズにあっていましたか?
- 「自助と共助の両面から災害ボランティアをよく理解し、自ら積極的に災害ボランティアに参加したくなる、また、周りの人に参加を勧めたくなるようなご講演」をご依頼し、とても満足の行く研修内容でした。「自助」「共助」の意味や、災害には「緊急」「復旧」「復興」のフェーズがあること、ボランティアに必要な心構えから参加時の服装や持ち物などの基本を具体的にお話しいただき、大変貴重な機会となりました。
受講者からも、「勉強になった」との感想が大半でした。「勇気をもってボランティアに参加したい」という声もあがっていました。 - 最後にメッセージをお願いします!
- 災害ボランティアについて具体的に勉強できたことは、自分自身が被災することを想定した備えや、保険会社として水害や地震の際に保険金をお届けするため、現地のお客様を訪問する際も、社員が自分の持ち物や服装に気を付け、自分自身の身を守るといった基本的な行動にも生きていると思います。
現在は、コロナ禍でなかなかボランティア活動への参加が難しいですが、研修で学び、知ることは、実際に災害ボランティアなど行動を起こすきっかけとなります。
今後もこのような研修を企画したいと思います。
(インタビュー:2020年12月2日)