- PBVに研修依頼をしたきっかけはなんですか?
- 2016年に亀山市災害VC設置・運営マニュアルを作成しました。これに基づき訓練を実施したいと考えていましたが、本会では災害ボランティアを担当する部署以外に、高齢や障がい・地域福祉を担当する部署などさまざまな業務を行っています。災害時に備え、職員間での共通認識が必要であると感じ、どうしようかと悩んでいた時期に、PBVから研修パンフレットが届き依頼をしました。
- 研修を依頼するにあたり抱えていた課題は何ですか?
- 災害ボランティア担当部署の職員とそうでない部署の職員で知識や経験の差がある中、どのような訓練や研修会を実施したらよいのかが課題でした。
- 研修を開催するにあたり、不安になったことや困ったことはありましたか?
- 初めての取り組みだったので最初は不安がありましたが、PBVと頻繁に連絡・調整を取り合えたことで、開催までにその不安が解消されていきました。メールなどで準備物や当日の段取りを細かく教えていただけたので安心して開催ができました。
- どのような方が研修に参加されたのでしょうか?
- 全員で28人がこの研修に参加してくれました。本会職員はもちろん、亀山市で災害VCが立ち上がるときに必ず連携が必要になってくる行政関係部署の方、災害ボランティア登録していただいている方、亀山青年会議所(JC)の方々に声をかけさせていただきました。やはり共通認識を持って災害VCを運営していくことが重要だと思ったので、平時から繋がりを作っていくことを心がけています。
- 研修内容は受講者のニーズにあっていましたか?
- 実際に役立つ知識がたくさんありました。現場の経験がある方々から、実際のフェーズごとの被災者の困りごと(ニーズ)を学べたのは、今後大いに役に立つことだと思います。その時に優先すべきこと、その時に発生しうるニーズは、実際の経験がある方でないと分からないことだと思うので、勉強になりました。
- この研修後に何か実践したことはありますか?
- 翌年、2019年度に屋内にて災害VC設置・運営訓練を実施しました。これにもPBVの方にご協力いただき、訓練の組み立ての部分から相談にのっていただきました。前年度にマッチングゲームの研修を受けていたので、参加者もニーズなどを予想しながら訓練を行うことができ、より実践に近いものになったと思います。
- PBVに研修を依頼して良かった点はなんですか?
- 私自身、災害ボランティア担当であり、他市町の訓練等に参加する機会はあったのですが、どのように研修を組み立てればよいか不安がありました。ですが、現場経験豊富なPBVスタッフの声を聞くことができ、実際に現場で発生したニーズにどう本会として対応していくのかを考えることができたのは、とても有意義だったと思います。この繋がりから、2019年度は訓練の組み立てから振り返りまで関わっていただき、さらに実りのある時間を持てました。
- 今後取り組みたいと思っていることなどはありますか?
- マッチングゲームの研修(机上)から2019年度には屋内での訓練、そして2020年度は屋外での訓練を実施予定です。引き続きPBVのご協力をいただき、災害時での新型コロナ対策も想定した訓練を行えたらと考えています。PBVとの出会いをきっかけに、充実した研修や訓練を実施することができました。これからも研修や訓練等を通して、地域に寄り添った災害VC運営につなげられるよう学び続けたいと思います。
(インタビュー:2020年12月21日)