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常総市緊急支援レポート②被災地から被災地へ

あき
2015/11/07・あき

常総市緊急支援レポート第2弾です。
第1弾はこちら

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常総市に入り、一か月が過ぎた。つい先日まで、道路や公園に山と積まれていた家財や瓦礫は、行政と住民とボランティアの共同作業であらかた集積所に運ばれていった。市内外に約30か所あった避難所は、現在市内6か所に統合され、避難者数は約300人にまで減った。10月16日からようやく、これまでのおにぎりとパンの配食からお弁当の提供に切り替わり、近日中にすべての避難所にリースの布団が導入される予定だ。

一方で、盗難の不安などの理由で、避難所から浸水した自宅に無理矢理帰られる方も増えている。床と壁を剥ぎ、水を含んだ断熱材を除去し、どんどん広がるカビと消毒薬で戦いながら、調理環境もお風呂もない家の中で、「寒い寒い」とダウンジャケットに身を包み、夜は座布団を並べて寝るのだという在宅避難の方々は、一人や二人ではない。連休を過ぎてボランティアの数が激減し、床下の泥かきや側溝清掃などの作業が追いついていない中で、堆積した土砂が粉じんとなって舞い、それによって体調を崩す方も増えてきた。被害の規模は東日本大震災とは比べ物にならないが、生活レベルという意味ではまだまだ課題が多い。

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そんな中、私たちが現在重点を置いているのが「炊き出しの調整」、すなわち炊き出しが出来る団体の申し出(シーズ)と避難所や在宅避難者が多い地域とをマッチングする活動である。地域の区長さんやキーマンと繋がり、被害状況や住民の現状を知り、炊き出しが出来るスペースを開拓する。一方で、支援者側が提供できるメニューや食数、持っている資機材、調理や配食に必要な設備を丁寧にヒアリングし、条件に合う避難所や地域を選定する。区長さんの負担にも配慮しながら、事前告知の協力をお願いすることも重要だ。炊き出しにはできるだけ同行し、地域のニーズや課題をヒアリングし、毎晩行われているNPOの連絡会議
で共有する。これまでに50件以上の炊き出しを調整してきた。

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先日、女川町の方々が炊き出しに来てくれた。仮設住宅に暮らす女性たちが何日もかけて、豆腐ハンバーグや切干大根などのお惣菜をせっせと作り、小分けにして冷凍して、現地で湯煎をするという斬新な手法だった。「高齢で現地に来られない方々にも調理に参加してもらい、その人たちの分まで想いを届けに来た」と代表の八木純子さん。自分たちが避難している頃食べたかったものを思い出して、メニューを考えたのだという。実際、カレーや豚汁などの炊き出しが多い中で、普段家庭で食べるようなお惣菜の数々は大好評だった。しかもそれが仮設暮らしの方々が手作りしたものだとを知ると、涙を浮かべる住民の方の姿もあった。

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想像力をフル活用しながら、常に相手の立場や気持ちに配慮して支援をするということは、実は容易ではない。だからこそ、災害を経験した方々にこそ出来る支援や関わり方があるのだと思う。

想いを馳せてくれるだけでも、お茶っこの話題にしてくれるだけでもいい。忘れないで、いて欲しい。

2015年10月20日 岩元暁子   

2015関東・東北豪雨災害 緊急支援募金

◆郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841 ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「水害2015」とご記入ください

◆銀行口座
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) : 当座0488841
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「水害2015」とお書きください ⇒ 例)「水害2015 ヤマダタロウ」
※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください

あき 岩元暁子(あき)
1983年、横浜生まれ。数年勤めた米系IT企業を退職後、フラフラしていたら震災発生。2011年4月、PBVのボランティアに参加。その後長期に渡り石巻に滞在し、マッドバスターズ(泥かき)、側溝清掃、漁業支援、避難所支援、工場支援、仮設支援に携わったのち、2012年4月より専従スタッフになる。現在は「仮設きずな新聞」編集長。趣味は洋裁、着物、フルート。2013年1月、ミュージカル「A COMMON BEAT」東北第一期に出演。