広島平和記念資料館で学び、宮島で魅せられる。

広島に到着ー!
今日の福島子どもプロジェクト、広島の旅はぎっしりと内容の詰まった行程。
出発前、引率の古賀さんは何度も「みんながばっちり時間を守れれば広島ぜーんぶまわっちゃうよ!」と気合を入れていました。

まず向かった先は広島平和記念資料館。
今回は特別に、福島の子どもたちが来ると聞いて被爆者の岡本忠さんが案内をしてくれることになりました。

2015_04_01-0001

資料館の入り口には原爆投下直後の写真が展示されており、その凄惨さに一同静まりかえります。
さらには岡本さんが、写真に写っている方々一人一人の人生についてまで説明してくれます。
普段ならスッと通りすぎてしまいそうな一枚の写真。
そこに写っているもの全てを感じ、館内へと入っていきます。

2015_04_01-0002

原爆投下直後の広島市の縮尺模型の前では
「原子爆弾が空中で爆発したなんて知らなかった」「爆弾はたったの一つだったんだ…」
「こんなにも原爆の被害が大きかったなんて」
と、子どもたちの声が聞こえます。

2015_04_01-0003

その他にも熱線、爆風、放射能など、被害状況にわけての展示が続きます。
時に目を覆いたくなるような展示も。
「やけどした人たちの写真、漫画よりも全然悲惨だった」
「なんで、やけど・被爆した人たちが水をのむと死んでしまうのですか?」という質問の声も。
それらを含め、ことこまかに説明してくださる岡本さん。
「ヒバクシャの話は福島ではなかなか聞けないから貴重だった」と、子どもたち。

2015_04_01-0004

窓の外には原爆死没者慰霊碑が見えます。

2015_04_01-0005

子どもたちの向かった先は原爆ドーム。
写真やテレビで見るのとはまったく違う迫力があります。
「本来であればもっと崩れるはずだったのだけれども、真上から爆風がきて、全壊にはならなかったのですよ」と岡本さん。

短い時間でしたが、子どもたち
「原爆がこんなに恐ろしいものだったなんて」「怖い」「戦争はいやだなぁ」と、
想い想い感じてくれていました。

2015_04_01-0006

さて、お勉強タイムはもう少し続きます。
広島の路面電車に乗って

2015_04_01-0007

世界平和記念聖堂へ。
この聖堂は原爆の犠牲になられた方々の追憶と慰霊のために、
また全ての国の人々の友愛と平和のしるしとして建てられました。

2015_04_01-0008

ここで子どもたちを待ってくださっていたのは
原時彦さんと竹原陽子さん。
被爆者の原民喜さんの被曝当時の足取りを追うフィールドワークを準備してくれていました。

2015_04_01-0009

今となっては、本当にごく普通の街並み。
しかし70年前、ここは惨劇の中心地でした。

2015_04_01-0010

記念聖堂から歩くこと20分近く。
名勝「縮景園」に到着。
桜の舞う見事な庭園ですが、ここもまた原爆投下時は被曝された方々が水を求めて大勢集まった凄惨な場所だったのです。

2015_04_01-0011

今の美しい景色からは本当に想像しがたい話ではありますが。
原時彦さんと竹原陽子さんとはここでお別れです。
ご案内、ありがとうございました。

2015_04_01-0012

午前中、歩き回った子どもたち。
そのお腹の減り具合はもう極限状態といったところでしょうか。
午後からは広島観光コースのスタートです。
腹が減ってはなんとやら、、、広島名物、広島焼きをたらふく食します。
ここでの食事が一番想い出に残っちゃった!なんていう子どもも。それくらい美味しかったのです。

2015_04_01-0013

船に乗り込み一行が向かった場所は・・・

2015_04_01-0014

宮島です!

2015_04_01-0015

広島に来たならばやっぱりここも訪れておかなければ!

2015_04_01-0016

野生の鹿にびっくり、子どもたち。
「なんでこんなに鹿がいるの!?」と大はしゃぎ。

2015_04_01-0017

油断してると、お菓子、食べられちゃいますよ。

2015_04_01-0018

時間はちょうど干潮時。

2015_04_01-0019

宮島の大鳥居まで近づくことができました。
その大鳥居。よくよく見てみると、鳥居の足元にはたくさんの硬貨が。
潮のひいている時だけ、ここに硬貨をひっかけて願掛けができるのです。
子どもたちも「良い旅を」「勉強うまくいきますように」と様々な願をかけます。

2015_04_01-0020

そのまま世界文化遺産の厳島神社へ。

2015_04_01-0021

なにかしらの邪念を払って、この笑顔。
「宮島の鳥居がすごいきれいだった」「もみじ饅頭がこんなにも種類があるなんて」
みな、思い思いに広島を堪能したようです。

2015_04_01-0022

 

Comments are closed.