福島子どもプロジェクトinオーストラリア 出発前オリエンテーション②

東京は初夏のような陽気だった3月9日(土)。福島こどもプロジェクト2013春inオーストラリアの第2回目の出発前研修を南相馬市で実施しました。今回は主に、オーストラリアまで子どもたちに同行するドワイヤー・はづきさんによるコミュニケーションや地域作りに関するワークショップを行いました。その様子をお伝えします。

風は冷たいながらも、ガラス越しの太陽がぽかぽか暖かい南相馬の土曜日の午後。本日の会場は、新鮮な畳の香りが心地よい広い部屋。一緒にオーストラリアに行く、ドワイヤー・はづきさんとの初対面で、お互いちょっと緊張した面持ちです。

3時間の研修ですが、まずは、ウォーミングアップから。
円になって、簡単に英語で自己紹介をして、ボールを次の誰かに渡します。

全員にまわったら、次は同じ順番で、テンポよくボールをまわします。相手の名前を呼んで目をあわせないと、投げる方もとる方も結構難しいものです。次の人の名前を覚えたところで、次はちょっと形の違うものを投げます。なんとトング。これは、投げる方もやさしく、とる方も集中してとらないとうまくまわりません。案の定、恥ずかしがって相手の名前を呼ばず投げたり、聞いていなかったりして痛い思いをした人もいました。そして最後は、卵。落として割るわけにはいきません。どうやったら壊さずに一周できるか、ということを皆で考えてました。

オーストラリアでは、持続可能な社会づくりに取り組む施設を訪れます。それに先駆け、「みんなのトンボ池」というワークショップも行いました。湖と隣接した湿地のトンボを守りながら、それぞれが役割になりきって町をつくります。
役割というのは、例えば、農家や住民、公園局など。まずはそれぞれが町にとっていい点と、よくない影響を与えてしまう点についてアイディアを出し合います。

次に、各グループで「町作り協議会」を行い、町のレイアウトを考えます。川の上流・下流なども考えながら、住宅地、お店、ガソリンスタンド、高速道路、公園、工場など、それぞれどこに配置するのがよいか話し合います。

お店は家に近い方がいいのでは?工場は排水が心配だから下水処理場も必要かも。高速道路が公園の近くを通るのは嫌だよね。などなど、いろんな意見が飛び交います。

だいたいまとまったところで、お互いのグループのアイディアを聞き会いました。同じ材料から作られる全く違う2つの町。実はお互いの川がつながっていたら?と考えることでワークショップは終了しました。

休憩をはさんで、歌の練習。とっても堅い表情ですが、2回、3回と歌う間にどんどん声が大きくなります。出発日のバスでも歌いましょうね。

最後は、二人組のエクササイズ。一人が1分間話しつづけるのを、もう一人が聞き続けます。一言も挟まず話しつづけたり、聞き続けたりというのは意外と普段しないこと。途中で言うことがなくなってしまう人がいたり、逆に時間が足りない人がいたり、人それぞれですね。

あっという間に3時間は過ぎました。次に会うのは出発当日の朝です。忘れ物がないように、荷物の準備をしておいてくださいね。

オーストラリアに向けた出発まであと2週間です!

 

◆ご支援のお願い
「福島子どもプロジェクト2013・春」の実現のため、募金の呼びかけを行っています。目標金額は200万円です。皆様のご協力をお願い申し上げます。

◇郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841  ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「フクシマ」とご記入ください

◇銀行口座
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) : 当座0488841
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「フクシマ」とお書きください ⇒ 例)「フクシマ ヤマダタロウ」
※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください

※「福島子どもプロジェクト」は、NGOピースボートと一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターが共同で実施しています。

One Response to 福島子どもプロジェクトinオーストラリア 出発前オリエンテーション②
  1. Susan Taylor より:

    Hi!
    We are looking forward to meeting you at Brighton Beach Primary School on March 25th! We are especially looking forward to hearing your stories.

    3月25日にたのしみにまっております。
    とくにあなたたちのはなしいを聞きたいと思います。

    スーザン テイラ と ベヴ メイ より
    from Susan Taylor (Japanese teacher) and Bev May (assitant Principal)