【熊本地震】 本格的な支援体制への準備

14日の地震から1週間が経ちました。相変わらず余震が続くなか、被災された方々は落ち着いて眠ることもできず、不安な毎日を過ごしている状態です。避難所、在宅避難、自家用車での生活など、1日も早い環境改善のため、支援関係者も全力で動いています。

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災害ボランティアについては、宇土市、菊池市で募集が始まったほか、南阿蘇村、由布市(大分県)、益城町、熊本市、西原村、甲佐町、宇城市、合志市など、各地域の社会福祉協議会らが随時募集開始に向け活動しています。熊本県、また全国から応援スタッフらも現地入りし、災害ボランティアの受け入れ体制づくりに奔走しています。
●災害ボランティア情報についての全体まとめは コチラ

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PBVでは16日に到着した2名に加え、追加スタッフ2名が合流し、引き続き避難所の状況把握や支援場所・内容の絞込みを行っています。PBV独自の活動はもちろんですが、あまりにも多い避難所数の環境改善に向けては、支援の漏れや重複が最小限になるよう、関係団体の連携と調整が欠かせません。

毎晩、関係者で情報共有の場を続けていますが、団体間の調整には現場で活動する団体数の分母が足りていません。東日本大震災など、被災地の避難所支援の経験のある支援団体の皆様には、ぜひ現場での支援に乗り出して欲しいと思っています。

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各市町での災害ボランティアセンター開設に伴い、PBVでも今週末にはボランティア受け入れサポートにあたるボランティア・コーディネーターの派遣を検討しています。時間とコストのロスを避けるため、東京からのボランティアバスの手配は現時点では検討していませんが、来週には現地ボランティア募集に関する具体的なお知らせができるよう準備を進めています。

なお、各市町の災害ボランティアセンターを通して活動される皆さんは、ケガや病気に最大限注意を払ってください。ご参考までに、東日本大震災の緊急支援で使用していたボランティア向けの「セーフティーマニュアル」を公開します。ご活用ください。

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PBVボランティア用「セーフティーマニュアル」(PDF/4.19MB)

 

また、避難所の環境改善には、運営面、健康・衛生面、要援護者支援、物資などさまざまな課題がありますが、食事面の取り組みも欠かせません。避難所には、パンやおにぎり、レトルト食品などの配給が少しずつ行き渡るようになってはきていますが、これからは「食糧」から「食事」への改善など生活を取り戻す動きを加速させていく必要があります。PBVでは、中長期で炊き出しやサロン活動を実施する予定で、食事・健康・精神面への最大限のサポートを行う予定です。

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現場は、1週間経ったいまも数時間後とに目まぐるしく状況が変化しています。引き続き、本ホームページ、Facebookで情報アップデートをしていきます。

 

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