ボランティア約50名が石巻へ出発!!

3月23日(水)は、東京・高田馬場にある「ピースボートセンターとうきょう」での「緊急支援ボランティア説明会」第一回目。参加は約300名、急遽別会 場も手配し、「現地派遣のボランティア希望者」「東京でのボランティア希望者」の二手に別れての開催でとなりました。説明会の参加者は、すでにテント・寝 袋などを持参し準備万全の若者、まだ安否の分からない家族や友人を持つ方、神戸や新潟での救援経験を持つベテランから日本に暮らす外国人まで、出身や年齢 層も様々でした。

 説明会には、支援の打ち合わせのため一度東京へ戻っていた先遣スタッフの山本隆も参加。阪神淡路大震災をはじめ、救援現場で培った経験を元に、ボランティ アの役割や心得、意義を説明。石巻での被害状況やと現地で動き、これからのボランティアの内容についても紹介しました。

 被災地では、救援や復興のために必要な人手がまったく足りていないものの、交通事情や情報の不足など、県外からの一般のボランティアを直接受け入れられる 体制が整っていないところがほとんど。ピースボートでは、事前に石巻の社会福祉協議会とも調整し、東京で組織したグループボランティアを派遣することで、 現場の混乱を避ける準備を整えてきました。装備一式の持参も可能で、すぐにでも約1週間の現地派遣が可能という約40名が残り、グループ分けと自己紹介、 持ち物の確認などを行いました。23日はそこで一旦解散、25日夜の出発に向け再集合することになりました。

 3月25日(金)、先日の40名に他団体からの参加10名ほども加わり、総勢約50名のボランティアがいよいよ出発する日です。同時に送るトラック3台分 の炊き出し用食材や調味料、紙オムツや掃除道具などの物資も続々と集まってきます。農家の方からの協力でお米や野菜をいただけることもありますが、当然偏 りがあったり全体量が足りない場合は、この間集まった募金などから購入します。被災者の方々へ温かく栄養バランスの取れた食事を提供し続けるには、かなり の費用がかかります。東京でのボランティアは、そのための街頭募金に出かけたり、支援物資の仕分けや買い出しなど、現場での活動がスムーズに進むよう、後 方支援の活動を続けています。

 夜、出発するボランティアたちが1週間分の自分の食料、テント、寝袋、長靴、防寒具を持って集合。被災地へ一般ボランティアを派遣するいち早い動きとし て、新聞記者の方やテレビの取材なども受けつつ、グループリーダーの指示により、荷物など最終確認を行います。そして、22時過ぎ、いよいよバスに乗り込 み、石巻へと出発しました。

 ※現地に戻った山本からの報告では、ボランティアのバスと物資を乗せたトラック3台は、翌26日午前8時に無事石巻に到着。荷下ろしをし、避難所などグループ毎に作業場所へ移動し、早速ボランティアを始めているとのこと。

そのレポートは、写真が届き次第、当ページでお知らせいたします。