満員御礼!加藤登紀子さんミニライブ

12日、中央アイトピア通りにある呉服店「かめ七」にて、加藤登紀子さんのミニライブが行われました。

 

登紀子さんは、10日陸前高田、11日気仙沼を回り、この日も午前中に石巻市門脇にある上釜会館でのライブを終えて、この会場へ。昨年も岩手、宮城、福島の3県を何度も慰問し、避難所でのライブを続けてこられました。コンサートの収益金で、陸前高田の臨時災害放送局立ち上げに協力するなど、本当に精力的に被災地を応援されています。

今回ライブを行ったのは、初めて慰問する地域。各地からの熱いリクエストに応えて行うだけあって、会場の「かめ七」さんの前には、開演1時間前から長蛇の列。冷たい風の吹く日だったので、急遽ホッカイロを配布して寒さをしのいで頂きました。

 


用意した80席は満席、立ち見の方も含めて約130人が集まりました。

 

「Seeds in the fields」の歌に乗って現れた登紀子さんは、温かい笑顔とユーモアのあるトークを交えながら、「生きてりゃいいさ」「百万本のバラ」などの代表曲をはじめ、計9曲を披露してくださいました。

特に、震災の6日後に作曲したという「今どこにいますか」は、会場の全員が一つひとつの歌詞を噛みしめながら聴き入り、涙する方の姿も見受けられました。

 

ライブも後半に差し掛かった頃、登紀子さんは一人の男性を舞台に呼びます。

仙台のバンド「ザ・キャプテンズ」のギタリストであり、学生時代を過ごした石巻を「第二の故郷」というヒザシさん。
彼が震災後に作曲した「わせねでや 」。

耳に残る優しいメロディーと故郷への想いが詰まった歌詞、そして登紀子さんの深い歌声は、聴く人皆の心に響くものでした。

 

最後は、ご存知「百万本のバラ 」と「知床旅情」を会場全体で大合唱です。

 

終演後、登紀子さんから、仮設住宅に住む方々へのメッセージを頂きました。

「人と話すのも辛い、億劫という時があるかも知れません。そんなときこそ、私たちのような外から来る人(アーティストやボランティア)から刺激をもらったり話を聞いてもらったり、また仮設住宅の中で仲間を作って皆さんで力を合わせて、できるだけ楽しい時間を持ち、心を暖めながら、厳しい冬を乗り越えていってください」

 

このメッセージは、約4,000世帯に配布している「仮設きずな新聞」を通じて、石巻市内の仮設住宅に住む方々にもお届けさせて頂きます。

 

今回のライブ開催には、PBVも協力させていただきましたが、登紀子さんのライブをきっかけに一人でも多くの人が商店街に足を運ぶことで、少しでも活気を取り戻したい、という願いもありました。

登紀子さん、ヒザシさん、スタッフの皆さん、会場を貸していただいた「かめ七」さん、どうもありがとうございました!
そして、設営・誘導のお手伝いをしてくださったボランティアの皆さんも、お疲れ様でした!

 

 

 

 

photo and article: Aki