仮設きずな新聞 第6号まで完成!

仮設きずな新聞 第6号』 (PDF:3.85MB)

これまでの発行紙面のアーカイブをつくりました。コチラ のページの最下部をご覧ください。

 

10月2日より配布を開始した仮設きずな新聞。ピースボートでは旧石巻本庁と呼ばれる地域にある約80団地、4,000世帯以上に順次訪問し、可能な限り手渡しで週一回の配布をおこなっています。11日現在で第6号(12日からは第7号を配布)まで完成して配布を終えています。

 
仮設支援チームの活動は主に、1週間の定期ボランティアが担当。これは、毎週金曜日に紙面が完成、翌週までに配布を終わらせる週刊発行のサイクルによるためで、毎週4-5チーム、20-25人のメンバーが丁寧に一軒一軒を回って活動を行っています。

ボランティアの動きは、大まかには以下のスケジュール。

金曜     深夜 東京出発(バス)
土曜     早朝 石巻到着、前メンバーと引き継ぎ、レクチャー、配布開始
日-木曜  終日 訪問・配布
金曜         訪問・配布、次号完成・印刷
土曜     午前 次メンバーへ引き継ぎ、東京への戻りバス出発

 

新聞配達とはいえ、震災の被害を受けいまも厳しい生活環境にある方々と向き合う作業。
活動初日となる土曜日は、到着後に前メンバーからの引き継ぎを受け、午後からは支援に関わる上での心得や様々な状況での対応についてレクチャーを受け、仮設住宅に住む方々と向き合うために被災状況の視察をした後、AD(アシスタントディレクター)やLL(リーダーリーダー)に付きながら配布を始めていくという流れです。

 


宿泊場所・春潮楼での引き継ぎの様子。

 


石巻市南浜町での現場視察の様子。これから訪問する仮設住宅の方々がどういう被害にあってその場所で暮らすことになったのか、もう一度心に留めておくためにも大きな意味をもちます。

 


移動は距離によって車もしくは自転車でおこない、チームごとに分かれて各仮設住宅に向かいます。

 

週刊発行で、かつ紙面上それほど情報量がたくさん掲載できるわけではありませんが、インターネットがない世帯にとっては、この「仮設きずな新聞」にある内容も非常に大事な生活情報です。「毎週楽しみにしてるのよ」と声をかけてくださる方もたくさんいらっしゃいます。

配布日数6日間で4,000世帯。単純計算しても、1日に約700世帯をまわらなければいけません。効率やスピードももちろん考えなければいけません。けれど、それよりもちゃんと顔を合わせて元気に挨拶をし、一人ひとりに直接配布することを一番に心がけています。不在の時には、曜日や時間帯を変えて別動隊が訪問するなど、これまで6週続けて活動する中で、9割以上の方に手渡しすることができています。

 

 

震災から8ヶ月が過ぎましたが、この活動を通じて感じるのは、地域や生活環境によってはまだまだ具体的な支援や元気なボランティアの存在を必要としている現場がたくさんあるということ。

「仮設きずな新聞」の配布ボランティアに参加したい方は、ぜひ「定期派遣ボランティア」へご応募を。お待ちしてます!

 

 

All photos by Mitsutoshi Nakamura