現地レポート 震災から2ヶ月半、街の様子

ピースボートが活動する宮城県石巻市。震災から2ヶ月半が経ちました。5月24日現在の街の様子を写真で紹介していきます。この2ヶ月間、日々の機材や家財の運び出し、そして泥かき作業の成果が出て、駅前商店街は、とても綺麗になりました。クリーンチーム泥かき作業の様子はコチラをご覧下さい。

商店街では営業再開した店も見受けらました。守谷フルーツさんの話にもあったように、一軒でもお店が再開し始めたら、周囲のお店や街の人々にとっての励みとなります。その後も酒屋さんや歯医者さんなどが、泥出し後に新たな一歩を踏み始めました。酒屋さんの泥出しを担当したボランティアは「お店が再開したら、また石巻に足を運び、この店に飲みに行くのが夢だ」と語っていました。

石ノ森漫画館
石ノ森漫画館

ところで、宮城県は「仮面ライダー」などの原作者、漫画家の石ノ森章太郎さんの故郷です。石巻市には石ノ森萬画館があります。子どもの日は、特別にこの会館でイベントも行われました。

駅前や商店街に、悠然と立つ仮面ライダーやサイボーグ009の銅像。スーパーヒーローたちは、津波にも負けずに立っていました。これは、泥出しボランティアや地域の住民に勇気を与えてくれています。

しかし、駅から湾岸方面に進むとまだまだきれいになっていない場所がたくさんあります。沿岸部の工場地帯では、工場からは配管や鉄くず、製紙工場からはパルプや紙繊維、そして水産工場からは魚・・・など様々な工場のから、海辺の住宅地に流れ込んだものがドロドロにへばりついて、よりいっそう清掃作業を困難なものにしています。

缶詰工場の巨大な看板
缶詰工場の巨大な看板
沿岸部。今はこんなに穏やかなのに、津波時は2階まで浸水しました
沿岸部。今はこんなに穏やかなのに、津波時は2階まで浸水しました
信号機の故障や電気が通っていない箇所も多く、ここでは兵庫県警が誘導しています
信号機の故障や電気が通っていない箇所も多く、ここでは兵庫県警が誘導しています
墓石が倒れたままのお墓
墓石が倒れたままのお墓
ピースボートが炊き出し提供している栄田地区周辺
ピースボートが炊き出し提供している栄田地区周辺

半壊地域・全壊地域には、まだ手がつけられていない地域も多く、重機や人の手を入れて、今後少しずつ作業を進めていく予定です。まだまだボランティアの力と皆さんの支援が必要です。ご協力よろしくお願いします。