【熊本報告】 支援活動を振り返って [児童発達・障がい児支援編]

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■児童発達・障がい児支援
 
震災から2カ月あまりが経った2016年7月4日、熊本市内にある医療施設、おがた小児科・内科内に、児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所「ぱんぷきんクラブ」が誕生しました。これは、医療的な支援を必要とする、発達障がいのある子どものための通所施設です。PBVでは、その立ち上げを支援するとともに、ボランティアを派遣して継続的なサポートを行いました。

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呼吸器の装着など医療的なケアを必要とする発達障がいの子どもたちは、一般の保育園や学童保育に通うことが難しく、日中を過ごす居場所がなかなか見つかりません。病院で受け入れてもらうことができても、「入院」という扱いになり、手続きが煩雑だったり、費用が非常に高額になったりしてしまうことが多いといいます。

熊本地震でそうした子どもたちの受け入れを行っていた病院内施設が被災したことを受け、新たに支援施設をつくろうという声があがりました。それに応えてくれたのが、以前から小児在宅医療や医療型特定短期入所施設の取り組みを進めていたおがた小児科だったのです。

 

PBVでは、医療分野を専門とする他の支援団体とも協力しながら、その開設に向け、トレーラーハウスの内装やバリアフリー化、トイレの設置、利用を検討する保護者への説明用動画の作成や説明会開催などの支援を担いました。また、児童発達支援施設の開業には保育士の有資格者が必要になることから、資格をもつボランティア2名を施設スタッフとして派遣。2名とも、開業後も継続して活動しました。そのうち1名は、派遣が終了した今でも、自主的に施設に残って運営をお手伝いしています。

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開業から5カ月あまり、現在は約9組のお子さんが利用されているとのこと。保護者の方からは、「子どもが早くぱんぷきんに行きたいとせがむ」「夜間はケアで眠れない分、昼間に休憩することができる」「ぱんぷきんに行きはじめてから子どもの成長を感じる」といった声もいただいています。

 

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このプロジェクトに参加したボランティアの声

 

 

「私は、障がい者支援施設で勤めていた経験があるため児童発達支援のボランティアとして派遣されたものの、医療的ケアが必要な方や未就学児と関わった経験は少なく、はじめは戸惑いがありました。分からないことだらけでビクビクしながら子どもを抱っこしていたのを覚えています。しかし、関わっていく中で少しずつ余裕ができると、「この子はなにが好きなのかな?何をしたいのかな?」と考えられるようになり支援に行くのが楽しくなっていきました。

今回の震災では、熊本市立熊本市民病院や地域医療センター等の重要な医療施設が被災したのにも関わらず、人工呼吸器をつけている子どもで亡くなった子はおらず、入院を必要としている子どもは、全員受け入れられました。その背景には、小児科開業医間の連携が上手く機能したことがあります。また、特に重要だと感じたのは地域の中でいつも、医療的なケアを必要としてる子を気にかけてくれている大人たちがたくさんいたということです。今回の経験で、普段から地域の方々と関わり、関係を築いていく重要性を再確認しました。

現在でも、震災のトラウマで小さな地震にも過度に怯えたり、体調が震災以前に戻らない子たちもいます。時間はかかるかもしれませんが、安心して毎日過ごせるように日々支援していきたいと思います。」

磯部 雅子さん

 
 
 

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震災から2カ月あまりが経った2016年7月4日、熊本市内にある医療施設、おがた小児科・内科内に、児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所「ぱんぷきんクラブ」が誕生しました。これは、医療的な支援を必要とする、発達障がいのある子どものための通所施設です。PBVでは、その立ち上げを支援するとともに、ボランティアを派遣して継続的なサポートを行いました。

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呼吸器の装着など医療的なケアを必要とする発達障がいの子どもたちは、一般の保育園や学童保育に通うことが難しく、日中を過ごす居場所がなかなか見つかりません。病院で受け入れてもらうことができても、「入院」という扱いになり、手続きが煩雑だったり、費用が非常に高額になったりしてしまうことが多いといいます。

熊本地震でそうした子どもたちの受け入れを行っていた病院内施設が被災したことを受け、新たに支援施設をつくろうという声があがりました。それに応えてくれたのが、以前から小児在宅医療や医療型特定短期入所施設の取り組みを進めていたおがた小児科だったのです。

 

PBVでは、医療分野を専門とする他の支援団体とも協力しながら、その開設に向け、トレーラーハウスの内装やバリアフリー化、トイレの設置、利用を検討する保護者への説明用動画の作成や説明会開催などの支援を担いました。また、児童発達支援施設の開業には保育士の有資格者が必要になることから、資格をもつボランティア2名を施設スタッフとして派遣。2名とも、開業後も継続して活動しました。そのうち1名は、派遣が終了した今でも、自主的に施設に残って運営をお手伝いしています。

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開業から5カ月あまり、現在は約9組のお子さんが利用されているとのこと。保護者の方からは、「子どもが早くぱんぷきんに行きたいとせがむ」「夜間はケアで眠れない分、昼間に休憩することができる」「ぱんぷきんに行きはじめてから子どもの成長を感じる」といった声もいただいています。

 

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このプロジェクトに参加したボランティアの声

 

 

「私は、障がい者支援施設で勤めていた経験があるため児童発達支援のボランティアとして派遣されたものの、医療的ケアが必要な方や未就学児と関わった経験は少なく、はじめは戸惑いがありました。分からないことだらけでビクビクしながら子どもを抱っこしていたのを覚えています。しかし、関わっていく中で少しずつ余裕ができると、「この子はなにが好きなのかな?何をしたいのかな?」と考えられるようになり支援に行くのが楽しくなっていきました。

今回の震災では、熊本市立熊本市民病院や地域医療センター等の重要な医療施設が被災したのにも関わらず、人工呼吸器をつけている子どもで亡くなった子はおらず、入院を必要としている子どもは、全員受け入れられました。その背景には、小児科開業医間の連携が上手く機能したことがあります。また、特に重要だと感じたのは地域の中でいつも、医療的なケアを必要としてる子を気にかけてくれている大人たちがたくさんいたということです。今回の経験で、普段から地域の方々と関わり、関係を築いていく重要性を再確認しました。

現在でも、震災のトラウマで小さな地震にも過度に怯えたり、体調が震災以前に戻らない子たちもいます。時間はかかるかもしれませんが、安心して毎日過ごせるように日々支援していきたいと思います。」

磯部 雅子さん

 
 
 

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